不飽和ポリエステル樹脂について

不飽和ポリエステル樹脂は、酸とグリコールの組み合わせにより幅広い設計が可能であり、多種多様な機能、物性、特性を付与することができます。

また、不飽和ポリエステル樹脂は反応性モノマー、硬化剤とのラジカル硬化反応により、三次元架橋を形成し、耐久性や耐水性、耐熱性に優れた不溶不融のプラスチック素材を得ることができます。
この不飽和ポリエステル樹脂のラジカル硬化反応は、速硬化性が特長で、硬化剤や促進剤の選択により、常温~高温硬化、UV(紫外線)硬化など多様な条件での硬化が可能です。

さらに不飽和ポリエステル樹脂をガラス繊維やカーボン繊維といった補強材と組み合わせて使用することで、引張り強さ、曲げ強さ、耐衝撃性に優れた繊維強化プラスチック(FRP)が得られます。FRPは鉄やアルミ等の金属素材の代替材料となり得る、強靭かつ軽量な素材であります。

また、耐食性、耐薬品性に優れたビニルエステル樹脂(エポキシアクリレート樹脂)のラインナップもございます。

不飽和ポリエステル樹脂(ビニルエステル樹脂)の特性

不飽和ポリエステル樹脂は、成形作業性、機械的強度、電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性など性能バランスに優れています。ビニルエステル樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂の優れた成形作業性とエポキシ樹脂の優れた強度、靭性、耐アルカリ性、接着性をあわせ持つ性能を有しています。

◆代表的熱硬化性樹脂との特徴比較

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